GI値だけに騙されるな!

何度もお話している太る原因「血糖値」。空腹の状態でいきなり炭水化物(糖質)を食べると一気に血糖値があがり、それを抑える為にすい臓から「インスリン」が分泌される話をしました。
インスリンは余った糖を脂肪細胞に働きかけ太る原因をつくると述べました。
インスリンの分泌を抑えるためには血糖値の上昇を緩やかにする食事方法が必要です。
で、ここで登場するのが「GI値」。GI値とは「グリセミック・インデックス」の略で、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったものです。
簡単に言えば食品別に血糖値のあがりやすさを「数値」で表したものです。
このGI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インスリンの分泌も抑えられ太るのを予防できるため「低GI値ダイエット」というものも流行りました。
例えば「ほうれんそう」のGI値が「15」に対し白米が「88」という数値で示されておりますので、あきらかに白米の方がGI値が高く、食べると血糖値上昇も早そうです。
しかし!!
このGI値だけを参考にして食生活をおくると大変な事になります!
マスコミも「低GI値ダイエット」ともてはやしますがとんでもない! このカラクリには「GI値を、どうやって計測しているか?」に秘密があります。
ここでは正式な計算式は割愛しますが血糖値の上昇がゆっくりでも時間をかけて上昇する場合は高い数字が出てしまうのです。
逆に、短時間で血糖値が上昇しても急降下すれば低い数字がでます。
つまり、液体で糖質が多く含まれる「コーラ」や「ビール」といった飲料は急上昇、急降下するので結果GI値は低く出てしまう、というおかしな計算式なのです。
GI値の測定方法はいまだ確立されておらず、データの取り方もまちまちです。
マスコミが言ったからと言って全てを信じる事も危険です。このように、糖質制限ダイエットでも使われる事の多いGI値ですが、このGI値を気にするあまり、未精製で食物繊維も多い「ニンジン」や「じゃがいも」といった自然な食品を避けてしまったり、逆にコーラはGI値が低いので大丈夫、と思い込んでガブ飲みするのも危険です。
昔古来の自然な食品が、健康にとってよいのは明白ですしこれらの「糖質が多い野菜で太る」と言った、ダイエット業界にも問題があります。
私のように、何でも実験してみろ、と言いたい。(笑)
毎日、ニンジンやジャガイモだけ食べて太るか??
ニンジンだけ食べて太った人がいるのなら、是非会ってみたいものです。(笑)w d